いつもと違う時には、特に注意して!

「いつもと違う時には、特に注意してくださいね」と講演などで話してきたけれど、「いつもと違う状況」にも色んな種類があることに気づきました。いくつか上げてみると、

1)いつもいる場所じゃないところにいる時
(「転校や引越しして間がない」「新しいおけいこを始めた」「校外学習に行った」など。学校に入学したての新入生の時も、その状態ですね。)

2)いつもいる場所だけど、いつもと違う時間にいる時
(「クラブの朝練があってふだんより30分早く登校した」「寄り道して帰るのが遅くなってしまった」など)

3)いつもと同じ場所に同じ時刻にいるのに、まわりの状況がいつもと違う時
(「一緒に通ってる子がインフルエンザで休んだ」「いつも迎えにくるおばあちゃんが来られなかった」「知らない人に声かけられた」「イベントで街の様子が普段と違う」「違う街のナンバーの車が違法駐車してる」など)

こういう時は、いつもより危険なこと、思いがけないことが起きやすくなっています。できれば事前にどんなことが起きる可能性があるか考えて、対策を準備をしておくといいですよね。急にお休みする際には、保護者同士で連絡を取り合うようにして、出来るだけ子どもを一人にしないように工夫してください。やはり一人でいる時に狙われやすいのです。普通の犯罪者は、捕まりたくないから、目撃者がいない方が都合がいいからです。
(もちろん数人でいる時の用心も大事ですが)

そして、声かけや追いかけられたなど、怖かったこと不安なことがあったら、すぐに大人に話すように何度でも伝えてください。犯罪は、成功するとエスカレートしていく可能性があります。なので、出来るだけ早く対応することで被害をくいとめたいのです。

このマップは、子ども研究員が一昨年作ったものです。夏に水辺で遊べる楽しい小道があるけど、危険が隠れてないかな? と探してマップにまとめたものです。1)の、いつもと違う場所に行く時の注意ポイントを、前もってチェックしたというわけです。

その時の様子は、地域情報誌「たまきた」にも掲載して、地域の方々にも見ていただきました。コラボ記事です。「子ども研究員」コーナーから、防犯ブザーに絵を描いたりビーズやシールなどをつけて、自分だけの防犯ブザーを作るワークショップを実施した際の記事が少し見られるので、のぞいてみてください。子どもと話ができる場作りの例が見られます。子どもの危険回避能力をアップし、適度な当事者意識を持たせる活動です。

小さいマップや防犯チラシを作って、掲示板などに貼るのもいいですね。
これは、近所のマンションに今貼られているチラシですが、小学生男子が真剣に読んでいました。大人向けに作ったものですが、幅広い年代層に注意喚起できるデザインで素晴らしいと思いました。
東京都青少年・治安対策本部のサイトからダウンロードできるので、印刷して貼ってもらえます。

 子どもが描いた絵をポスターにすると、自分が役立ったということでモチベーションが高くなりますし、街を明るい雰囲気にしてくれます。クイズを入れるなど工夫してみましょう。

私は、「いつもとちがう時は気をつけて!」ポスターを作りたいです(^。^)

小さい工夫を積み上げて、子どもたちの安全度を高めていきたいですね。

子どもの危険回避研究所

世の中には、たくさんの危ないこと、危ないものがあふれています。中には、ちょっと見ただけでは分からない危険もかくれています。いろんな危険に出会うと、ちょっとドキドキするかもしれないけれど、不安や悩みはパワーの源です。対策を考えているうちに、きっと楽しくなるはず。親子でチャレンジしてください。「むやみに怖がらない、立ち向かう人間になろう」というのが、この研究所の目的です。

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