読売新聞に取材記事が掲載されました

 本日の讀賣新聞朝刊の、『論点スペシャル 登下校の安全どう守る』に、三人の専門家の一人として、横矢のインタビュー記事が掲載されました。
 
 二時間半もかかった取材をうまくまとめていただき、盛りだくさんな内容ですが、少し補足すると、

 九州のある地域の話は、実際には某県の県民大会で子どもたちが発表した際に聞いた話です。「草がぼうぼうで人が隠れられるからこわい」と言う自分たちの意見を聞いて、一緒に歩いた街の方々が、すぐに草刈りをしてくれたことが、とても嬉しかったという発表でした。その時の生き生きとした表情が強く心に残りました。これは、地域安全マップづくりをした成果です。

 おばあさんたちが、人通りの少ない道に登校時にイスを置いて、座ってくれた話は、防犯ボランティアリーダーに聞いた話です。足の悪いおばあさんが三人、パトロールしたいと言って来たけど無理だと断った。でも、「孫たち、子どもたちを守りたいの!」と言ってあきらめてくれないので、登校時に人通りが少ない道にイスを置いて座っていてもらった。そうしたら、子どもたちが安心して元気に挨拶して通れる道になって驚いた、というお話でした。
私は、自分が少し病気で足が悪いので、気持ちがよくわかります。そして、諦めずに自分にできることを探せばいいのだなと気づき、とても励みになったのです。

 そう言えば、栃木の事件のあった場所の近くのあぜ道のようなところで、手押し車についたイスに座ったおばあさんが一人でポツンといたので不思議に思ったこともありました。あれも、環境をなかなか変えられない場所をなんとか工夫して少しでも安全度を高めようとしてのことだったのでしょう。

 ネットが得意な人は、情報を素早く集めて、良い情報を選んで、必要な人に届けるといいですし、それぞれ得意なことや特徴を生かして街の安全度を上げていきたいですね。他にも工夫されている地域はたくさんあるのです。

 講演をしたり研修会で講師をしたりで全国回っていると、時々上に書いたようなとても心に残るできごとがあって、私はそれを又他の地域の方にお伝えする係だと思っています。

追伸) 英語版は、7/6に掲載されました。

子どもの危険回避研究所

世の中には、たくさんの危ないこと、危ないものがあふれています。中には、ちょっと見ただけでは分からない危険もかくれています。いろんな危険に出会うと、ちょっとドキドキするかもしれないけれど、不安や悩みはパワーの源です。対策を考えているうちに、きっと楽しくなるはず。親子でチャレンジしてください。「むやみに怖がらない、立ち向かう人間になろう」というのが、この研究所の目的です。

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